エンジニア向けリモートワークツール「Re:motto」ができるまで
「Re:motto」というエンジニア向けのリモートワークツールを作りました。 このサービスができるまでにあったことを書いていきます。
目次
- はじめに
- サービスができた背景
- 開発で意識していること
- 今後について
- 最後に
はじめに
「Re:motto」について
Re:mottoを一言で簡潔に表すと、エンジニアのためのリモートワーク用ツールです。
サービスが果たす役割
Re:mottoが果たす役割は、エンジニア(ものづくり従事者も含め)がリモートワークをするにあたって、効率良く進めるために必要になるであろう機能を提供することです。
リモートワークとなると様々なツールを組み合わせて実現している方が多いかと思います。そういった分散している機能をオールインワンで提供できるようなサービスにできればと思っています。
サービスの将来像について
「Re:mottoとGitHubがあれば、エンジニアのリモートワークが成立する世界を作る」
この将来像を目指し開発を進めていきたいと考えています。
主要機能
まずは、当たり前のことをリモートワークでも当たり前に行うために必要な、最低限の機能を実装しています。 その機能は以下の3つとなります。
- 会議ができる
- 会議概要・アジェンダを事前に設定し、リモートでビデオ会議ができる
- 記録ができる
- 会議中にアジェンダに対応したメモを残すことができる
- 残したメモや、会議自体の目的などが自動で議事録として生成される
- 会議中にアジェンダに対応したメモを残すことができる
- タスク管理ができる
- GitHubのissueと連動したタスク管理ができる
- タスク状況は、backlog -> ready -> in progress -> waiting for review -> doneのstateで管理ができる
- GitHubのissueと連動したタスク管理ができる
サービスができた背景
ハッカソンへの出場
大学の研究室が一緒で、とあるスタートアップの立ち上げをした2人でハッカソンへ出場しました。ここで作ったものがRe:mottoの原型となりました。
ハッカソンのお題から発案まで
ハッカソンのお題は当日発表で、「時間」に関するプロダクト開発とのことでした。
お互い最近困っていることなどを思い浮かべていき、それに対してどういうことができるかを列挙。その中の1つががものづくりにおけるリモートワークの効率化でした。
エンジニアであれば友達と何か作ろうと、一度はなったことがあるかと思います。そしてそれが頓挫したことも...
リモートワークと言っても形態や規模は様々だと思うので、まずは自分でも経験したことのあるこういった小さなケースに焦点を当てて機能を考えました。そうして出てきたのがこれら3つの機能です。
- 会議ができる
- 記録ができる
- タスク管理ができる
結果
光栄にも評価頂き、優勝することができました(こちら)。そしてサンフランシスコで行われるスタートアップのピッチイベントに行ってきました。こちらも色々と学びの多い旅でした。
作ったプロダクトについては、もともとハッカソンが終わった後も自分たちで使えるものを作りたいね、という話をしていたので、ハッカソンが終わった翌日から早速Re:mottoを使いつつ、引き続き開発を行いました。
開発で大事にしていること
現在Re:mottoは、2名がサイドプロジェクトとして開発している状態です。 あまり時間がないからこそ、効率よく開発を進めるために大事にしていることを紹介します。 どれも「チームでものをつくる」という行為において当たり前のことかもしれませんが、振り返りのためにも書いておきます。
最終像を常に意識する
「Re:mottoとGitHubがあれば、エンジニアのリモートワークが成立する世界を作る」
普通の職場のように毎日顔を合わす機会がないので、プロダクトの方向性がぶれないようにするため、会議の一番初めに最終像を毎度確認するようにしています。 チームで目指すべき将来像が見えているというのは、効率よくプロダクトを成長させるためにも欠かせない要素だと思っています。
それは本当に今必要?
何かアイディアを思いついた際に、「本当に今必要か」を考えるようにしています。
プロダクトの立ち上げで一番大事なことは、「実行」することです。この時の実行は、機能等を一般に公開することを意味します。 他のプロダクトでは当たり前についているような機能であっても、場合によっては実装を行わないという判断を下す場合があります。
常に細かく出し続け、早くフィードバックをもらうためにも、この問いかけは今後も徹底していくつもりです。
本質に向き合う
機能を考える時に、具体的な機能ではなく、「どういう体験を提供したいのか」ということを考えるようにしています。
単純に、ユーザーに届けたい体験を提供することができれば、その実現方法は極論なんでも良いと思っています。 過去の事例から安易に実装するのではなく、もっと簡単に実現できる方法はないのか、より体験が伝わりやすい方法はないのか、ということを考えるためにこういったことを意識しています。
常に一番のユーザーであろう!
使って初めてわかることも多いのがサービス開発です。 Re:mottoの開発は、実際にRe:mottoを使いながら行い、常に一番のユーザーという気持ちを忘れないようにしています。
今後について
まだまだ機能やデザインなど不十分なところも多いプロダクトなので、引き続き細めにアップデートしていきます。
もしよろしければこのブログを読んだ方にも実際に使って頂き、そしてご意見等もらえますと幸いです。 2人だけではどうしても意見が閉じてしまいがちなので...
https://docs.google.com/forms/d/1Xq9t7I68uXJTm7gDpT6zRfXhyhZzCWNj-IuXamB-f0A
他にも開発・デザイン(特に!)・運用を手伝ってくれる方も上記よりお問い合わせくださいませ。
最後に
色々上記のようなルールを決めてやっていたおかげか、ハッカソンからリリースまで実作業は2週間くらいしかかかりませんでした。 アイディアに価値はなく、実行することに意味があると思っている人間なので、サイドプロジェクトながらスピード感を持って取り組めたことは非常に良かったなと思っています。
技術や運営の話なども、こちらのブログで定期的にアップしていきたいと思います! 拙い文章ながらも最後まで読んで頂きありがとうございました!