Re:motto リリースノート 2016/11/27
2016/11/27 にリリースしたRe:mottoの更新点についてのサマリーは以下のとおりです。
TL;DL
- プロジェクト作成時のリポジトリ連携の際の選択肢を修正しました
- サイドバーのプロジェクトが更新された日付順になります
- ミーティング画面にもタスクボードへのリンクが追加されました
- ミーティング画面のタスク追加機能を削除しました
- それにともない、タスク追加のボタンはGitHubへのリンクになりました
- appear.inの拡張機能がアップデートされ、画面共有が可能になりました
- facebookのシェアで画像がきちんと設定されるようになりました
詳細は以下の通りとなっています。
バグフィックス
プロジェクト作成時のリポジトリ連携の際の選択肢を修正しました
先日までプロジェクト作成の際のリポジトリ選択で、いくつかのリポジトリしか表示されないバグがあり、それが本日のリリースで修正されました。
指摘してくださった方、ありがとうございました。
機能改善
サイドバーのプロジェクトが更新された日付順になります
地味な改善ですが、サイドバーのプロジェクトを、プロジェクトの最終更新日で降順となりました。 プロジェクトの最終更新日は、ミーティングのアジェンダ追加時間などでも更新されます。
ミーティング画面にもタスク管理画面へのリンクが追加されました
上記の画像の様にボタンを追加しました。
機能削除(置き換え)
ミーティング画面のタスク追加機能を削除しました
自前のAPIを叩くタスク機能よりも、GitHubへのリンクをおいたほうが、より善いユーザー体験になるだろうと言う判断の元、 自前のタスク追加機能は削除されました。
それにともない、タスク追加のボタンはGitHubへのリンクになりました
その他
appear.inの拡張機能がアップデートされ、画面共有が出来るようになりました
つい最近、更新があったようで、画面共有が出来るようになりました。非常にサクサク動いて便利です。
加えて、スタンプ等も押せるようになっています。
Facebookでのシェアで画像が設定されるようになりました
なりました。のでガンガンシェアしていただけたらと思います。
「リモートでチーム開発をしたい!」と思ったときに抑えるべき本5選
チームで開発すること自体が難しいですが、そこに「リモート」という要素が入ってくると、難易度が格段に上がると認識しています。
今回は、リモートワークやチーム開発といったことに対して有用な書籍を紹介したいと思います。
Re:motto開発陣チョイスの5選
私達はRe:mottoの開発を行うにあたり、Re:mottoとGitHubを利用してリモートで開発を行っています。 ただし何の知識もないままリモート開発を行っているわけではなく、前提として「チーム開発体制」と「プロダクトに関する認識」をある程度、共通認識として抑えています。
そんな私達が共通認識を持つ際に役立った書籍を中心に書籍を選定いたしました。
1. Team Geek
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,及川卓也,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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チーム開発と言えば真っ先に上がるのが、オライリー・ジャパンから出版されている、この名著ですね。
この書籍を読むことで、自分たちはチーム開発を行う際の心構えなどを身に着けました。
この本で紹介されている「HRT」は、チーム開発を行う人であれば絶対に抑えておきたい心構えの一つとなると思います。 ちなみに、Humilit(謙虚)、Respect(尊敬)、Trust(信頼)の頭文字から来ています。
リモートワークか否かにかかわらず、チームで開発を行う人でまだ読んでいない人は是非とも読んで欲しいと思います。
2. チーム開発実践入門
チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 池田尚史,藤倉和明,井上史彰
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/04/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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技術評論社から出ている、WEB+DB PRESS plus のシリーズのうちの1つ。
もしGitやCIツールを使わずに、チーム開発をしていて、チーム開発が苦痛になっているのであれば、まず最初はこの本を足掛かりに少しずつ要素を取り入れるべき。
ただし、チーム開発のためのツールのHow to本であることに注意。
3. Running LEAN
Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)
- 作者: アッシュ・マウリャ,渡辺千賀,エリック・リース,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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またしてもオライリー・ジャパンから出版されている本ですね。
こちらの本からの知識で、プロダクトを作る際にMVPを心掛ける様になりました。
MVPとは、「Minimum Value Product」の略で、「実用最小限の製品」と言う和訳が当てられています。
新規のプロダクトを創り出す際の手助けとなる1冊です。
4. スクラム実践入門
スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 貝瀬岳志,原田勝信,和島史典,栗林健太郎,柴田博志,家永英治
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/03/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらも技術評論社から出ている、WEB+DB PRESS plus のシリーズのうちの1つ。
チーム開発という言葉をより具体的に表したときの、その一つが「スクラム」に値すると思います。
本書は数あるスクラムの本の中でも、程よい分量スクラムの知識と導入事例をまとめている良書です。
メンバー間で言葉の定義がしっかりしていると、コミュニケーションに齟齬が生まれにくくなるので抑えておくのがベターだと思っています。
5. 強いチームはオフィスを捨てる
強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
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Ruby on Rails で有名な、37signalsのジェイソン・フリード氏の著作。
「オフィスを捨てる」と有るように、リモートワークの時代が来たこと、リモートワークに対する誤解、 必要なツールなどの内容を取り上げています。
もしリモートワークやリモートで開発をすることに不安や抵抗があるのであれば必見です。
Re:mottoがリモートで開発されている背景には、この書籍からの影響によるところが大きく、 サイドプロジェクトとしてメンバーが無理なく開発を続けることが出来ています。
まとめ
以上が、「リモートでチーム開発をしたい!」と思ったときに抑えるべき本5選となります。
「リモートワークを始めてみよう!」という気持ちだけでは中々難しいと思うので、気持ちの次に必要な知識や知見を是非とも今回挙げた書籍で抑えてみてはいかがでしょうか?
上記の本に馴染みが深く、「リモートで開発出来るならRe:mottoの開発に混ざっても良いかなぁ」と思えた方がいらっしゃいましたら、下記のリンクからお問合せをお願い致します。
https://docs.google.com/forms/d/1Xq9t7I68uXJTm7gDpT6zRfXhyhZzCWNj-IuXamB-f0A
また合わせて、Re:mottoに...な機能が足りない!バグがある!などのお問合せも上記のリンクから受け付けております。
「Re:motto」の紹介スライドを公開しました
リリースから3日が経ちました。リリースまもないサービスながらも登録して頂いた方々、本当にありがとうございます! また、意見等送って頂いた方々にも感謝いたします。それと同時にご不便おかけし、申し訳ございません。これからの改善に役立てていきます。
Re:motto紹介スライド公開
さて、早速本題に入ります。
Re:mottoができた背景や、目指す世界観などは前回のエントリーにて紹介しました。しかし、具体的な機能などの紹介がほとんどなかったため、SpeakerDeckにRe:mottoの紹介スライドをアップしました。こちらで少しでも利用イメージを持っていただけますと幸いです。
最後に
現状、目指す世界観を実現できるような機能はすべて付いておらず、物足りないなぁと感じる方も多いかと思います。 1つ1つ確実に改善を行い、より良いものにしていきますので、これからも応援のほどよろしくお願いいたします。
また、ぜひ皆様のご意見を頂けますと幸いです!(ご意見は以下のお問い合わせよりお願い致します。)
- サービスURL : https://re-motto.com
- お問い合わせURL : https://goo.gl/exX0Jg
エンジニア向けリモートワークツール「Re:motto」ができるまで
「Re:motto」というエンジニア向けのリモートワークツールを作りました。 このサービスができるまでにあったことを書いていきます。
目次
- はじめに
- サービスができた背景
- 開発で意識していること
- 今後について
- 最後に
はじめに
「Re:motto」について
Re:mottoを一言で簡潔に表すと、エンジニアのためのリモートワーク用ツールです。
サービスが果たす役割
Re:mottoが果たす役割は、エンジニア(ものづくり従事者も含め)がリモートワークをするにあたって、効率良く進めるために必要になるであろう機能を提供することです。
リモートワークとなると様々なツールを組み合わせて実現している方が多いかと思います。そういった分散している機能をオールインワンで提供できるようなサービスにできればと思っています。
サービスの将来像について
「Re:mottoとGitHubがあれば、エンジニアのリモートワークが成立する世界を作る」
この将来像を目指し開発を進めていきたいと考えています。
主要機能
まずは、当たり前のことをリモートワークでも当たり前に行うために必要な、最低限の機能を実装しています。 その機能は以下の3つとなります。
- 会議ができる
- 会議概要・アジェンダを事前に設定し、リモートでビデオ会議ができる
- 記録ができる
- 会議中にアジェンダに対応したメモを残すことができる
- 残したメモや、会議自体の目的などが自動で議事録として生成される
- 会議中にアジェンダに対応したメモを残すことができる
- タスク管理ができる
- GitHubのissueと連動したタスク管理ができる
- タスク状況は、backlog -> ready -> in progress -> waiting for review -> doneのstateで管理ができる
- GitHubのissueと連動したタスク管理ができる
サービスができた背景
ハッカソンへの出場
大学の研究室が一緒で、とあるスタートアップの立ち上げをした2人でハッカソンへ出場しました。ここで作ったものがRe:mottoの原型となりました。
ハッカソンのお題から発案まで
ハッカソンのお題は当日発表で、「時間」に関するプロダクト開発とのことでした。
お互い最近困っていることなどを思い浮かべていき、それに対してどういうことができるかを列挙。その中の1つががものづくりにおけるリモートワークの効率化でした。
エンジニアであれば友達と何か作ろうと、一度はなったことがあるかと思います。そしてそれが頓挫したことも...
リモートワークと言っても形態や規模は様々だと思うので、まずは自分でも経験したことのあるこういった小さなケースに焦点を当てて機能を考えました。そうして出てきたのがこれら3つの機能です。
- 会議ができる
- 記録ができる
- タスク管理ができる
結果
光栄にも評価頂き、優勝することができました(こちら)。そしてサンフランシスコで行われるスタートアップのピッチイベントに行ってきました。こちらも色々と学びの多い旅でした。
作ったプロダクトについては、もともとハッカソンが終わった後も自分たちで使えるものを作りたいね、という話をしていたので、ハッカソンが終わった翌日から早速Re:mottoを使いつつ、引き続き開発を行いました。
開発で大事にしていること
現在Re:mottoは、2名がサイドプロジェクトとして開発している状態です。 あまり時間がないからこそ、効率よく開発を進めるために大事にしていることを紹介します。 どれも「チームでものをつくる」という行為において当たり前のことかもしれませんが、振り返りのためにも書いておきます。
最終像を常に意識する
「Re:mottoとGitHubがあれば、エンジニアのリモートワークが成立する世界を作る」
普通の職場のように毎日顔を合わす機会がないので、プロダクトの方向性がぶれないようにするため、会議の一番初めに最終像を毎度確認するようにしています。 チームで目指すべき将来像が見えているというのは、効率よくプロダクトを成長させるためにも欠かせない要素だと思っています。
それは本当に今必要?
何かアイディアを思いついた際に、「本当に今必要か」を考えるようにしています。
プロダクトの立ち上げで一番大事なことは、「実行」することです。この時の実行は、機能等を一般に公開することを意味します。 他のプロダクトでは当たり前についているような機能であっても、場合によっては実装を行わないという判断を下す場合があります。
常に細かく出し続け、早くフィードバックをもらうためにも、この問いかけは今後も徹底していくつもりです。
本質に向き合う
機能を考える時に、具体的な機能ではなく、「どういう体験を提供したいのか」ということを考えるようにしています。
単純に、ユーザーに届けたい体験を提供することができれば、その実現方法は極論なんでも良いと思っています。 過去の事例から安易に実装するのではなく、もっと簡単に実現できる方法はないのか、より体験が伝わりやすい方法はないのか、ということを考えるためにこういったことを意識しています。
常に一番のユーザーであろう!
使って初めてわかることも多いのがサービス開発です。 Re:mottoの開発は、実際にRe:mottoを使いながら行い、常に一番のユーザーという気持ちを忘れないようにしています。
今後について
まだまだ機能やデザインなど不十分なところも多いプロダクトなので、引き続き細めにアップデートしていきます。
もしよろしければこのブログを読んだ方にも実際に使って頂き、そしてご意見等もらえますと幸いです。 2人だけではどうしても意見が閉じてしまいがちなので...
https://docs.google.com/forms/d/1Xq9t7I68uXJTm7gDpT6zRfXhyhZzCWNj-IuXamB-f0A
他にも開発・デザイン(特に!)・運用を手伝ってくれる方も上記よりお問い合わせくださいませ。
最後に
色々上記のようなルールを決めてやっていたおかげか、ハッカソンからリリースまで実作業は2週間くらいしかかかりませんでした。 アイディアに価値はなく、実行することに意味があると思っている人間なので、サイドプロジェクトながらスピード感を持って取り組めたことは非常に良かったなと思っています。
技術や運営の話なども、こちらのブログで定期的にアップしていきたいと思います! 拙い文章ながらも最後まで読んで頂きありがとうございました!